この記事では、ミドルボイスのひな形を強くして、実戦に使えるようにするための練習方法をご説明します。
↓前回の記事↓
でミドルボイスのひな形を出せるようになった方は、
この記事でミドルボイスをより鍛えていってあげてくださいね。
1 ミドルボイスを強化しよう!
ミドルボイスのひな形が出せるようになってくると、
その声で実際に歌ってみたくなると思います。
でも、いざ歌ってみると、
「こんな弱々しい声じゃ使い物にならない」
「うまく歌えない声ってことは、ミドルボイスじゃないんじゃないか」
という感想や不安を抱かれるのではないかと思います。
というのも、私がそうだったからなのですが笑
でも、
ミドルボイスは最初は弱っちい、役に立たない声ですが、
少しずつ強化していくことで、
素敵な歌声に間違いなく変わっていきます。
ある日急に、
レベル0から100になるのではなく、
レベル10→20→30と育っていきますので、
「歌に使えないんだから、練習しても意味ないわ」
と、思わないでくださいね。
では、次の項目から、ミドルボイスのひな形を実際に歌に使えるようにするための練習方法をご説明しますね。
①換声点をなくす
換声点というのは、地声、ミドルボイス、裏声の切り替えポイントのことです。
例えば、ミドルボイスのひな形で曲を歌ってみると、
地声とミドルボイスとの落差が激しすぎる!
と感じるのではないかと思います。
この落差は、
ミドルボイスを出すための喉の状態と、
普段の地声を出すための喉の状態がかなり異なる
ためにおこるものです。
なので、
ミドルボイスの喉の状態と、地声の喉の状態とを
悩むことなくすっと切り換えられるようにする
ことで、
換声点の落差を減らすことができます。
そこで、換声点をなくすための練習としておすすめなのが、
ミドルボイスと地声とをひたすら交互に出す
というものです。
なんだそれ、と思われるかもしれませんが笑
非常に効果があります。
実際にやってみましたので、音源を聞いてみてください。
ミドルボイスと地声との往復練習
↓
いかがでしょう。
ポイントとしては、同じ音程をミドルボイスと地声とで
それぞれ出すことです。
最初はゆっくりミドルボイスと地声とを切り替えし、
慣れてきたら素早く切り替えるようにしてみてください。
この練習をすることで、こんな効果が得られます。
練習効果
- ミドルボイスの喉の状態をすぐもってこれるようになる。
- ミドルボイスと地声との落差を減らせる。
②音域を広げる
ミドルボイスのひな形で曲を歌ってみると、
低音域〜中音域のミドルボイスがうまく出せない
と感じることがあります。
そうすると、
ミドルボイスを安定して出せる高音域だけミドルボイスを使い、
ぎりぎりまで地声でがんばる
ことになりがちです。
地声で出せるぎりぎりの音域では喉に余裕がありませんから、
高音域のミドルボイス発声に手間取り、
結果としてガタガタの安定感のない歌になってしまいます。
それを避けるためには、
ある程度喉に余裕のある音域からミドルボイスを使う
ことが大切です。
言い換えると、低音域〜中音域でもミドルボイスをしっかり
出せるようにする必要があります。
そこで、おすすめな練習方法が、
先ほどのミドルボイスと地声とを切り替える練習
を、低音域や中音域でも行うことです。
参考に音源を聞いてみてください。
低音域、中音域のミドルボイス練習
↓
もともとミドルボイスは、低音域になるほど裏声筋(CT)の働きを
必要とします。
そのため、低音域や中音域では、
ミドルボイス時の喉の感覚がだいぶ変わってきます。
低音域や中音域での喉の状態をすっと出せるようにすることで、
ミドルボイスを、まだ喉に余裕のある音域から投入することができるようになります。
この練習で得られる効果は以下のとおりです。
練習効果
- 低音や中音域でもミドルボイスを使えるようになる。
- まだ喉に余裕のある音域からミドルボイスを使えるようになるので、安定した歌につながる。
2 まとめ
この記事をまとめると、こんな感じです。
まとめ
①換声点があると、ガタガタした不安定な歌に…
ミドルボイスと地声とを交互に出す練習を!
②ミドルボイスは喉に余裕のある音域から使う
低音域〜中音域でもミドルボイスを練習しよう
コメント
自分の環境だけかわかりませんが、サンプル音源のリンクがうまく表示されていないようです。
可能でしたらご確認いただけないでしょうか。
ご連絡ありがとうございます!
システムの設定がよくないようですね…
改善方法を探ってみます。
教えていただきありがとうございました。