「ハウリング」って、どんな意味だかご存じですか?
私は初めてこの言葉を聞いた時、
心霊現象のうちの何かかな?と思っていました。(笑)
実際には全く違う意味だったんですけどね ^^
きっと皆さんも一度は経験したことのある音だと思いますよ。
ハウリングの意味や原因、対策などを説明していきます!
ハウリングとは?
「ハウリング」とは、音に関する現象のひとつです。
「鳴音(めいおん)」と呼ばれていて、もともとの意味は英語の「遠吠え」からきています。
これだけでも、うるさそうな音がイメージできますよね・・。
マイクを使ったスピーチの場や、ライブ会場などで。
スピーカーから聞こえる「キーン」「ボー」という耳をつんざくような音。
この音を発生させる現象こそが「ハウリング」です。
ハウリングは、一般的には音響調整が甘いことにより生じるトラブルと認識されています。
でも、実は楽器ではフィードバックを曲に利用する場合がありますよ。
これがハウリングです。
※ 01:45くらいに聞こえます。
楽器でハウリングを利用した場合はこんな感じです。
ギターでハウリングを音楽的に使う場合、フィードバックなんてよばれたりします。
ロックな楽曲なんかで聴いたことある音ですよね!
ハウリングが起こる原因
ハウリングが起こる原因も気になりますよね。
そのメカニズムはこうです。
マイクとスピーカーが同じ空間にあるとき、話者やボーカルの声に加えて、スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうことがあります。
マイクがスピーカーから拾った音をアンプが増幅し、さらに大きな音でスピーカーが再生します。
またその大きな音をマイクが拾い、アンプが増幅して、さらにさらに大きな音がスピーカーから出てきます。
そしてまたマイクが音を拾い、アンプがさらに増幅して、さらにさらにさらに大きな音がスピーカーから・・・。
こんな感じでマイク〜アンプ〜スピーカー間で繰り返し、ハウリングが発生するんですね!
ハウリングの対策
ハウリングは耳障りな音ですし、あまりに大きな音の場合には、アンプやスピーカーの破損にもつながります。
なるべく対策した方が良さそうです。
まずは最初に紹介する2つの方法だけでも、ある程度防げるのでオススメです。
・セッティングを変える。
マイクがスピーカーと向き合わないようにする。
近づけ過ぎないようにする。
マイクを手のひらで覆うのも、ハウリングの原因になりやすいので気をつけてくださいね。
・機器の選択を変える。
マイクの本数が増えるほどハウリングは起こりやすいので、本数を減らしてみる。
ハウリングしにくいマイクに変えることも効果があります。
※ただし、マイクを変えることだけで、ハウリング対策しようとするのは、あまり意味がないそうです。
「ハウリングが起こりにくいマイク」はありますが、それでもハウリングが起こるときは起こります。
他の対策と合わせて対策するのがポイントです。
グラフィックイコライザーを使ってハウリングを起こす周波数帯をカット
使い方は3Stepです。
1、マイクの音量を上げていきます。あるタイミングになるとハウリングが発生します。
2、発生しているハウリング音の周波数帯のフェーダーをハウリングが止まるまで下げます。
3、マイクを移動しながら、他にハウリングが発生しないかをチェックします。
もし見つかった場合は、2の方法を行います。
FBS機材(Feed Back Suppressor)で、突発的なハウリングを防ぐ
このFBS機材を使うと、一つ前で説明した対策を自動で行ってくれます。
便利ですよね〜。
※上の3つの対策を試してみてから、導入することが多いそうですよ。
これらの措置を取っても繰り返しハウリングが発生してお困りの場合は、音響専門業者に相談してみてくださいね。
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