最近「カタルシス」という言葉を聞く機会が増えてきましたね。
もともと心理学用語として使われている「カタルシス」。
なんだか難しそうなイメージですよね。
でも本当は、難しい意味ではないですよ!
普段の生活の中でも、私たちは自然と「カタルシス」を体感しています。
今回は、映画や漫画での例も使ってカタルシスの意味をわかりやすく説明します。
カタルシスとは
我慢していたり、悩んでいたりする時は心がモヤモヤしますよね。
カタルシスとは、
そんなモヤモヤした気持ちが解消されて、心がスッキリすること
を意味します。
やってはいけないと思っていたことをおもいっきりした時は、スッキリしますよね。
誰かが自分の代わりにやってくれたり、何かをやり返してくれた時
などにも、気持ちが浄化されたかのように満足感を得ますよね。
このことをカタルシスと言いますよ。
ギリシア語では「浄化」という意味で使われています。
映画でのカタルシス
それでは、どんな時にカタルシスを感じるのでしょうか。
例えば、映画だとこんな瞬間にカタルシスを感じるはずです。
・映画の主人公と自分の悩みが同じことに共感して泣けてきた。
泣いた後にはスッキリして少し心が軽くなった。
映画を観てこんな気持ちになったことはありませんか?
これがカタルシスです。
では、映画でのカタルシスシーンをご紹介しますね。
ロードオブザリング
・旅のシーン
人間の内面にある本当の感情、人生での試練や使命、出会いと別れなど、見どころの多い映画です。
自分の代わりに壮大な旅に出かける主人公一行に、平凡な日常からのカタルシスを感じられます。
・勝ち目がなさそうな大量の敵に少数で立ち向かうシーン
ショーシャンクの空に
・不運なえん罪からの逆転
・最後に迎える結末のシーン
私たちの日常生活でも、理不尽なことで誤解されたり怒られたりすることがあります。
それでも耐えて前向きに生活していますよね。
今、辛い環境や状態にいる方が観ると、最後にスカッとして元気が湧いてくる映画です。
ロミオとジュリエット
・両家間の関係を乗り越えるシーン
この映画をみれば、変なルールや常識に対して疑問や不満を感じているのは、自分だけではないのだと共感できますよ。
タイタニック
・生き残った彼女が彼への思いを胸に残したまま、その後の人生を生きていくことを選ぶシーン
恋愛も人生もいろんな結末がありますよね。
恋愛で悩んでいる人や、大切な人を失って悲しい思いのままでいる人が見ると、心に変化が起きる映画だと思います。
映画中に出てくる主人公以外のキャラクターの行動も、人間の中に潜んでいる感情をよく表しているシーンだと思います。
意地が悪かったり、薄情だったりする部分は、みんな必ず持っていますからね・・。
カタルシスを感じるポイントは、本当に人それぞれです^^
自分のモヤモヤの原因(例えば、家族・友達・恋愛・上司・努力しているのに結果が出ないなど)に似たシチュエーションの映画を選ぶのがおすすめです。
漫画でのカタルシス
ストレス社会や世の中の常識に縛られている大人が観ると、
溜まった気持ちを発散できますよ!
では、漫画でのカタルシスシーンを紹介しますね。
ワンピース
・自分より強い敵や卑怯な人間を乗り越えるシーン
・出会った人々の歩んできた人生の苦悩や温かさを描いたシーン
・毎回の別れのシーン
前を向いて前進していくキャラクター達の姿に、自分を重ねてポジティブな気持ちになったり、心がじんわりすると思います。
ちはやふる
・学生時代ならではの友情関係やライバル関係を描いているシーン
観た後は疲れていた気持ちに、もう一度やる気や元気が湧いてくると思いますよ。
まとめ
日本では気持ちを察する必要がある場面が多くて少し大変ですよね。
日本人はテレビの視聴時間が世界的に見ても長時間だと言われます。
ずっと昔からテレビ番組やお芝居などを通して、自然と心を癒しているのかもしれませんね。
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