この記事では、サテン生地にアイロンをかける際、変色などの失敗を防ぐために大切なこと、心がけたいことを簡潔にまとめています!
サテン生地とは
サテンは生地じゃない⁈
サテン生地といえば、つやつやと光沢があり、高級感のある生地ですよね。
実はこのサテン、「生地の名前」ではないってご存じでしたか?
「サテン」とは、生地の「織り方の技術の種類」だったんです。
私も調べてみるまでは全く知りませんでした!
サテンは通常の平織りよりも、縦と横の糸どちらかが長く渡っている織物で、生地表面のデコボコが少なく、滑らかなのが特徴です。
その分、傷やシワ、引きつれなどができると目立ちやすいという繊細さがデメリットでもあります。
サテン生地の原料は、本来はシルクのみを指していましたが、現在では、コットン、ナイロン、ポリエステル、キュプラ、レーヨンなど、天然繊維、合成繊維問わず、さまざまです。
柄も、ストライプ、和柄、花柄をはじめ、バラエティーに富んだ種類が出回っているので、シーンや好みに合わせて自由に選ぶことができますね。
あなただけのお気に入りもきっと見つかるはず!
サテン生地の用途
キレイなドレープが出やすいサテン生地は、パーティー用のドレスや着物の帯などに使われることも多く、華やかでフォーマルな場面で大活躍。
また、摩擦が起こりにくいので、コートやジャケット、ボトムスの裏地にもよく使われます。
ジャケットの裏地をお好きな柄にしてみるのもオシャレですよね!
サテン生地のアイロンを失敗すると
さてさて、そんなサテン生地ですが、長い間たたんだままにしていたり、洗濯するとシワができてしまいます。
キレイにアイロンがけをしたいところですが、もし失敗したら、どうなってしまうのでしょうか?
実際に、サテン生地のアイロンがけでありがちな失敗例をいくつかご紹介します。
テカリ
高温で生地が溶けてヨレができしまい、アイロン跡がついてしまった状態。
もしくはアイロンを強くあてた重みで繊維を寝かしてしまうことも原因の一つ。
水染み
スチームアイロンの水滴がポタッと直接生地の上に落ちてしまったって経験、ありませんか?
水が落ちた部分は水染みができたり、熱で生地が変色してしまったりします。
シワ
出典:https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E3%83%84%E3%83%A4&pp=70&srt=-releasedate&p=7
高温でできたサテン生地のシワは取れにくく、一度ついてしまうと元に戻すのは困難です。
ちなみにこの特徴を逆手にとって活かしたのが、プリーツやワッシャー加工なんですよ!
サテン生地の正しいアイロン方法
アイロンをかける前に
実際にアイロンがけをする前に、2点注意することがあります。
①そもそもシワができないようにする
ご自宅でサテン生地を洗濯した場合は、洗濯物をハンガーにかけてから、パンパンと優しく叩いてあらかじめ大まかなシワを伸ばしておきます。
そうすることでアイロンがけの時間を短縮でき、失敗する確率も減らすことができます。
②アイロン表示を必ずチェック!
耐熱温度や、あて布が必要かどうかが表示されていますので、必ず目を通してからアイロンがけをするようにしましょう。
アイロン以外に用意するもの
霧吹き
出典:https://www.monotaro.com/p/2583/6336/
スチームアイロンは高温になりやすく、テカリや焦げつきの原因になりかねませんので、サテン生地のダメージを防ぐために霧吹きを用意します。
(できるだけ水滴の細かいスプレーを選びましょう。)
あて布
出典:http://www.good-manner.jp/?p=114
直接アイロンを当てることで、表面の風合いを損ねたり、変色する恐れがあります。
また、あて布の色移りを避けるために、できれば綿100%で白色無地の布を選びます。
アイロンの適温
出典:http://www.hitachi-ls.co.jp/product/life/csi201/index.html
サテン生地をアイロンがけするときは必ず低温で行います。
低温は80℃〜120℃くらいなので、これ以上になると生地を傷めてしまいます。
アイロンの当て方
①水滴が固まらないように、霧吹きを少し離して水をかけます。
②あて布を当てて、低温で、圧があまり強くならないように優しくアイロンがけをする。
おわりに
とにかくデリケートなサテン生地。
アイロンがけも細心の注意が必要です。
あなたの大切な衣類を守るために、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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